活動解散のご報告

いつもファイバーリサイクルネットワーク(FRN)の活動にご協力頂きありがとうございます。
FRNは2024年12月31日をもって活動を解散する事といたしました。

 

「リサイクルって役にたつの」というシンポジウムで「繊維は宝の山、ほぼ100%リサイクル出来る」という事を知り、繊維リサイクルの現状 1980年代頃は生ごみと一緒に燃やされている事も知り、会議を開き、学習会を重ね

1年間の実験回収を行い、手応えを感じ「布」を環境資源として捉え、「循環型社会の構築」に向けて、市民と回収業者が両輪となって、独自に「古布・古着」を回収する、全国でも初めての取り組み「ファイバーリサイクルネットワーク」を、1992年6月に設立しました。

 

活動を続けて行く中で、「古布・古着」の中に和服類が混在するようになり、日本独自の衣文化である着物類の再利用・再活用を提案した「リサイクル着物フェア」を開催しました。

  • 1999年3月2日(火)第1回「リサイクルきものフェア」を開催しました。来場者300名                以降「春・夏・秋」と回を重ね開催して来ました。  
  • 2024年「秋のリサイクルきものフェア」~感謝セール~を9月23・24日(月・火)の2日間開催し、このフェアが最後の「リサイクルきものフェア」となりました。
  • また10月1日~31日の1ヶ月間、事務所兼「きものリサイクルショップ」で、着物、帯和装小物、端切れ等の感謝販売を行いました。沢山の皆様に足を運んで頂きました。

◎「循環型社会形成推進基本法」が2000年に公布され、2001年に施行されました。

 それによって、今では各自治体でも「古布・古着」を資源物として回収するようになり、FRNを立ち上げる目標であった「循環型社会の構築」が進められています。

また、FRNが初めてと言っても過言ではない、和服類の再利用・再活用を提案したリサイクル着物も、今では様ざまな形で和服類を活用する広がりを見せています。

 

この様に変化する社会情勢に対応しFRNは活動を進めて来ましたが、2019年末に発生した新型コロナウイルスによるパンデミックで、活動の停止は大きな収入源である「リサイクルきものフェア」も開催出来ず、家賃も払えない時期もありました。それを乗り越えられたのは、このFRNの事務所を置く大和ビルオーナーのご厚意もあり乗り越える事が出来ました。そしてコロナ禍以降、地区連絡会、和服類をご寄付頂いた全国の方々、FRN活動支援者(ボランティア)からもご寄付を頂きました。 改めて感謝申し上げます。

 

多くの皆様にご支援を頂き、様々な努力を重ね活動を続けて参りましたが、コロナ発生以降、今後のFRN活動の継続を深く考える様になりました。

役員会でも協議を重ねて来た結果「循環型社会形成推進基本法」が施行された以降の社会情勢からも、FRNの活動を解散する事と致しました。          

  • 活動は2024年12月31日で終了しておりますが、年度に予定していた「古布・古着」の回収は1月16日(火)の川崎・宮前地区の回収が最後となりました。お疲れ様でした。
  • 地区回収や全国からご寄付頂いた和服類はFRN立ち上げから活動にご協力頂いてきた、ナカノ㈱リサイクル部門の責任者と相談をし、12月末に回収して頂きました。
  • FRNの最終的な余剰金は「FRN基金」として支援を致しましたのでFRN基金表でご確認ください。
  • 活動32年の備品類があまりにも多いため、備品類の一部(大型棚、会議机、カゴ車、扇風機、椅子等など)は長年活動にご協力頂いてきた、地域事業所に寄付をしました。

FRN32年の活動は解散致しましたが、私たちが関わってきた「古」の活動は揺ぎ無い歴史です。そして「布」はこれからも変わる事なく、私たちの生活から切り離すことのない大切な資源として有り続けます。

長きにわたりファイバーリサイクルネットワークの活動に、ご参加ご協力頂きありがとうございました。

 

 ファイバーリサイクルネットワーク   代表 赤岡清子

役員一同

                                2025年12月31日

 出展:(最終版)古着伝言板 


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20250305 (最終版)古着伝言板.pdf
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20250305 FRN基金寄付先.pdf
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